沖縄の生活費はいくら?現地移住者が教えるリアルな支出モデル

はじめに:安い?高い? 沖縄のリアルな生活コスト

沖縄に移住するとき、多くの人がまず気になるのが「生活費って実際どうなの?」という点です。
僕も移住前は、“南の島だから家賃も物価も安いだろう”と思っていました。
けれど、いざ住んでみたら現実は少し違ったんです。

確かに東京と比べて家賃は下がります。
でも、電気代やガソリン、食料品は思った以上に高い。
島という性質上、輸送コストや気候の影響で“普通に暮らすだけ”でも出費が増える部分があります。

この記事では、2019年から沖縄で暮らす僕(夫婦+子ども1人)の実体験も交えながら、生活費を項目別に紹介します。
数字だけでなく、「実際に暮らして感じたコスト感」も含めてお話しします。


1. 家賃と住宅事情:家は安いが、探すのが大変

家賃は確かに本土より安めですが、人気エリアでは競争が激しいのが現状です。

エリア1LDK相場2LDK相場
那覇・浦添7〜9万円9〜12万円
読谷・北谷6〜8万円8〜10万円
名護・今帰仁5〜7万円7〜9万円

僕が最初に住んだのは沖縄市泡瀬の2LDKマンションで家賃7万円。
海まで車で10分、築浅で風通しの良い最上階。
湿気が多いので除湿機はほぼ年中稼働していました。

注意したいのは、敷金・礼金・仲介料などの初期費用。
家具・家電付き物件を選べば、初期費用を10万円ほど節約できることもあります。

また、沖縄ではインターネット回線の対応状況が地域や物件によってまちまちです。
県内では「auひかりちゅら」という光回線が最も普及していますが、建物によっては非対応のケースもあります。
リモートワークや在宅勤務を前提にする場合は、契約前に通信環境を確認しておくことをおすすめします。


2. 食費と日用品:4万円でも十分、地元の流通を使いこなす

沖縄の物価は本土より1〜2割高めという感覚です。
特にパンや乳製品、調味料など、島外からの輸送コストがかかる商品は高くなります。

ただし、買う場所を工夫すれば、月4万円前後でも十分やりくり可能です。

  • JAおきなわのファーマーズマーケットで新鮮な野菜を購入
  • 島豆腐や豚肉は地元の精肉店・魚屋で調達
  • 惣菜や天ぷらはローカル弁当屋が安くて美味しい

地元スーパー(ユニオン、かねひでなど)は価格が安定しており、
まとめ買いよりも「地産地消」で回したほうが結果的に節約になります。

コンビニ商品は本土とほぼ同価格。
外食を減らすより、「地元の流通を味方につける」ことがコツです。


3. 光熱費・通信費:電気代が高く、夏はエアコン必須

沖縄の電気代は全国平均より20〜30%高め
湿気対策でエアコンの「ドライ」運転を常に使う家庭が多いためです。

項目平均月額(3人家族)
電気代15,000〜20,000円
水道代約4,000円
ガス代約4,000〜5,000円(プロパン地域)
通信費(スマホ+ネット)約10,000円

那覇は都市ガスですが、それ以外の地域はほぼプロパン。
プロパン地域では夏場でも4,000円前後、冬場はさらに上がります。

ネット環境は安定しており、「auひかりちゅら」「NURO光」「BBIQ」などが利用可能。
僕は読谷でNURO光を使っていますが、速度・安定性ともに不満はありません。


4. 車・交通費:車は“生活の前提”、2台持ちも一般的

沖縄は完全な車社会。
那覇中心部を除けば、車なしで生活するのはほぼ不可能です。

項目平均月額
ガソリン代約12,000円
保険・税金・車検約7,000円(年換算)
駐車場代5,000〜8,000円

我が家では車を2台所有しており、月あたりの総費用は約3万円。
特に子育て世帯では、送迎や買い物のために2台持ちが一般的です。

那覇ではモノレールや配車アプリを使えますが、読谷や北谷では車がないと生活が成り立ちません。
職場駐車場の有無も、家計を左右する大きな要素です。


5. 子育て・教育費:助成が手厚く、保育園も選択肢豊富

沖縄は子育て支援が比較的充実しています。
医療費助成が18歳までという自治体もあり、保育料も全国平均より少し低めです。

費用項目月平均
保育料(3歳未満)約2〜3万円
給食費(小学校)約4,500円
医療費助成により無料の場合もあり

読谷村には公立・私立・家庭的保育など複数の選択肢があり、
待機児童は「ゼロではない」が、都市部に比べれば入園しやすい状況です。
僕の子どもが通う保育園では、保育士さんが親の顔を覚えてくれて
「昨日は海行ったんだってね」と声をかけてくれる。
こういう人との距離の近さは、暮らしを支えてくれる大きな安心です。


6. 実際の月支出モデル(3人家族)

項目月平均
家賃70,000円
食費40,000円
光熱費25,000円
通信費10,000円
車関係30,000円
子育て関連30,000円
雑費・交際費15,000円
合計220,000円前後

感覚的には「東京で暮らすより月7〜8万円安い」くらい。
でも、数字以上に大きいのは**“心の余白”ができたこと**です。


まとめ:お金よりも“心のコスト”が軽くなる

沖縄は、思っていたほど「安く暮らせる場所」ではありません。
けれど、時間の流れが穏やかで、ストレスが確実に減る。
それが何よりの“得”だと感じています。

時間の流れ、空気の温度、人との距離。
お金では測れない豊かさが、暮らすほどに見えてくる。
だからこそ、僕はこの島での生活を続けたいと思っています。