はじめに:移住前に知っておきたい“リアルな出費”
「沖縄の生活費って、安いんでしょ?」
そう聞かれることがよくあります。
移住前の僕も、南の島=物価が安い、と思っていました。
でも、実際に住んでみると少し違います。
確かに家賃は東京より下がるけれど、電気代やガソリン代、食料品はむしろ高い。
海の向こうから運ばれてくる分、どうしてもコストが上がるんです。
この記事では、読谷で暮らす僕(夫婦+子ども1人)のリアルな支出データをもとに、
沖縄で生活するうえでの費用感を、カテゴリ別にまとめます。
1. 家賃:安いけれど「探すのが大変」
沖縄の家賃は本土より安めですが、人気エリアは競争率が高い。
いい物件はすぐに決まります。
| エリア | 1LDK相場 | 2LDK相場 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 那覇・浦添 | 7〜9万円 | 9〜12万円 | 車不要・便利・渋滞多め |
| 北谷・読谷 | 6〜8万円 | 8〜10万円 | 景色良・外国人多・競争率高 |
| 沖縄市・うるま | 5〜7万円 | 6〜8万円 | コスパ良・通勤向き |
| 名護・今帰仁 | 5〜7万円 | 6〜8万円 | 自然豊か・車必須 |
僕の家は読谷の2LDK、家賃7万円。
風通しがよく、サンセットも見えるけれど、スーパーまでは車で10分。
不便さはあるけれど「暮らしてる実感」があります。
2. 食費:島価格だけど“買う場所で変わる”
家族3人で、1か月の食費はだいたい4〜5万円ほど。
本土より少し高い印象です。
パンや乳製品、調味料などは本土からの輸送品で値上がりしがち。
でも、地元の食材を中心にすればかなり抑えられます。
僕の場合、主な買い物ルートは以下の通り。
- JAおきなわのファーマーズマーケットで野菜や島豆腐を購入
- サンエーやマックスバリュで日用品・乾物を補う
- まつだ商店など地元の小さな店で魚や惣菜を調達
旬の野菜や果物が手に入りやすく、食材の「入れ替わり」が早いのも特徴。
“なんでもある”わけではないけれど、季節を感じながら食べる暮らしは豊かです。
3. 光熱費:電気代がネック
沖縄の電気代は全国平均より20〜30%高め。
夏も冬もエアコンの「ドライ」が欠かせません。
| 項目 | 月平均(3人家族) | 備考 |
|---|---|---|
| 電気代 | 15,000〜20,000円 | 除湿・冷房の使用頻度高 |
| 水道代 | 約4,000円 | 基本料金高め |
| ガス代 | 4,000〜5,000円 | 都市ガス以外はプロパンで割高 |
| 通信費 | 約10,000円 | NURO光・auひかりちゅらなど |
僕の家庭では、特に湿気対策のために除湿機をほぼ常時稼働。
電気代の高さは“住むコスト”として割り切っています。
4. 車関係:車は「生活インフラ」
沖縄は完全な車社会。
1家に1台どころか、子育て世帯では2台持ちも珍しくありません。
| 項目 | 平均月額 | 備考 |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 約12,000円 | 通勤・買い物で必須 |
| 自動車保険・税金 | 約7,000円 | 年換算で12〜14万円程度 |
| 駐車場代 | 5,000〜8,000円 | 地域による差大 |
| 車検・メンテ費 | 月換算3,000円程度 | 長期的維持コスト |
車がないと買い物も保育園送迎も難しいため、
“車の維持費=生活費”と考えておくのが現実的です。
5. 子育て・教育費:助成が手厚い
沖縄は子育て支援が充実しています。
医療費は18歳まで無料の自治体もあり、保育料も比較的安めです。
| 項目 | 平均費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 保育料(3歳未満) | 約2〜3万円 | 所得・自治体で変動 |
| 給食費(小学校) | 約4,500円 | 全国平均程度 |
| 医療費 | 無料(助成あり) | 通院時の負担ゼロも多い |
読谷では保育園数が多く、選びやすい方。
ただし、年度途中の入園は難しいため、早めの情報収集が必要です。
6. 雑費・交際費:島のつながりも“生活費”
地域の行事や飲み会、子どものイベントなど、
人とのつながりが多い分、交際費もそれなりに発生します。
月1〜2万円を目安にしておくと安心。
逆に「人との距離が近いから、孤独になりにくい」とも言えます。
7. 実際の支出モデル(3人家族)
| 項目 | 月平均 |
|---|---|
| 家賃 | 70,000円 |
| 食費 | 45,000円 |
| 光熱費 | 20,000円 |
| 通信費 | 10,000円 |
| 車関係 | 30,000円 |
| 子育て費 | 30,000円 |
| 雑費・交際費 | 15,000円 |
| 合計 | 約25〜27万円 |
東京時代と比べると、支出は5〜6万円ほど減りました。
でも、それ以上に“時間の余裕”が増えた実感があります。
まとめ:お金よりも“心のコスト”が軽くなる
沖縄の生活費は、思っていたほど安くはない。
でも、朝の空の色、風の柔らかさ、子どもの笑い声。
そうした日々の「余白」が、この島での暮らしの本当の価値です。
お金の計算だけでは測れない豊かさが、沖縄にはあります。