はじめに:移住して最初にぶつかる壁
沖縄に移住して最初に直面する現実が「仕事、どうする?」という問題。
海のそばで暮らしたい、ゆったり働きたい――そんな理想を胸にやってきても、生活の基盤となる収入の確保は避けて通れません。
僕自身も2019年に移住したとき、最初の数ヶ月はリモート案件をつなぎながらの試行錯誤でした。
都会とは労働環境も求人の傾向もまるで違います。
この記事では、沖縄の仕事のリアルな実情をデータと体験を交えて紹介します。
1. 沖縄の仕事事情と平均給与
まず知っておきたいのは、沖縄の平均給与は全国でも下位水準ということ。
令和5年度の県統計によると、平均年収は約360万円前後。全国平均よりおよそ80万円ほど低い水準です。
産業構造も特徴的で、観光・サービス業・医療・教育が中心。
ITや製造などの高賃金産業は少なく、正社員よりも契約社員・パート比率が高い傾向にあります。
一方で、コロナ以降はフルリモートで働く人が増加。
「本土の仕事 × 沖縄暮らし」というスタイルを選ぶ移住者が確実に増えています。
2. 業界別・仕事の傾向
沖縄で現地採用を目指すなら、以下の業界が主な選択肢になります。
- 観光・ホテル業界:英語力や接客スキルがあれば採用率は高め。季節によって繁閑差あり。
- 飲食・小売:地域密着で働きたい人向け。オーナーと近い関係で仕事ができるが、給与は低め。
- 教育・保育・医療:資格職中心。人手不足が続いており安定性がある。
- 建設・運送・整備:物価上昇とともに賃金も改善傾向。
- IT・デザイン・ライティング:那覇・宜野湾周辺の企業でリモート可案件が増加中。
県外企業のサテライトオフィス進出も進み、近年は「沖縄から働く」という選択がより現実的になっています。
3. 現地採用とリモート勤務の違い
現地採用のメリット
・人とのつながりができやすく、地域に馴染みやすい
・安定収入を得やすく、社会保障も確保できる
・家賃補助や社宅制度がある場合も
デメリット
・給与水準が低い(特に未経験職)
・業務内容が限定されやすい
リモート勤務のメリット
・本土水準の収入を得ながら沖縄で暮らせる
・時間と場所の自由度が高い
デメリット
・人との関わりが薄くなりやすい
・自己管理力が求められる
僕は今、リモート+知り合いの飲食店を手伝う“ハイブリッド型”。
この形が、暮らしと働きを両立させるにはちょうどいいと感じています。
4. 求人の探し方:おすすめルート
沖縄の求人は全国サイトに加えて、地元特化の求人媒体をチェックするのがポイントです。
- Agre(アグレ):沖縄最大の求人サイト。地元企業の求人多数。
- はたらくーる:女性・子育て世代向け求人が豊富。
- Indeed/求人ボックス:全国+沖縄案件を横断的に検索。
- 移住支援センター(NPO・自治体):相談窓口で紹介を受けるケースも。
- SNS・口コミ:意外と多いのが「友人の紹介」「カフェでの会話」からの仕事づながり。
また、リモートワーク希望なら
Wantedly / CrowdWorks / Upwork / クラウドテック
など全国型サービスを使うのが現実的です。
5. 移住前にやっておくべき準備
沖縄で仕事探しを始める前に、これだけは押さえておきましょう。
- 貯金を3〜6ヶ月分確保(求職期間の生活費)
- 住民票・免許証住所変更は移住後すぐに
- 車の確保(通勤・買い物に必須)
- ネット回線開通は早めに申し込み
- 在宅ワーク・副業の準備を並行して進める
特に「リモートで収入を確保しておく」ことが、精神的にも大きな安心材料になります。
6. 沖縄で働くということ
沖縄の“仕事”は、都会のようにキャリアアップの階段を登る形ではありません。
どちらかというと「暮らしの一部に仕事がある」感覚。
午後のスコールで一息ついて、夜は家族や友人と食卓を囲む。
そんなリズムの中に“働く”が自然に溶け込んでいます。
生活の豊かさを測るものさしが、給料額ではなく“暮らしの密度”に変わる。
これこそ、沖縄で働く最大の魅力だと思います。
7. まとめ:焦らず、地に足をつけて働く
沖縄での仕事探しは、スピードよりも“長く続けられる形”を見つけることが大切。
最初は小さな仕事でも、地域とのつながりの中で広がっていくことがあります。
仕事は暮らしの一部。
沖縄では「働く」よりも「どう生きるか」を優先する方が、結果的にうまくいく気がしています。