沖縄で家を探すときのポイント|景色より“生活動線”を優先しよう

はじめに:理想と現実のギャップから始まる

沖縄に移住したい──そう考えたとき、
多くの人がまず思い浮かべるのは「海のそばの暮らし」ではないでしょうか。
朝起きたら波の音が聞こえて、昼は海沿いのカフェでリモートワーク。
僕も最初はそんな生活を思い描いていました。

でも、実際に家を探し始めると、理想と現実のギャップを痛感します。
家賃、通勤距離、スーパーや保育園へのアクセス、台風の影響──
「海の見える家」だけで選ぶと、生活が回らなくなることも多いんです。

僕が最初に住んだのは沖縄市の泡瀬。
海が近くて景色は最高でしたが、東海岸なのでサンセットは見えず、風が強く、湿気もすごい。
半年で読谷に引っ越し、今の家に落ち着きました。
読谷は景色は抜群ですが、スーパーや病院まで車が必要。
便利ではないけれど、その分“暮らす実感”があります。

移住して実感したのは、
「景色よりも生活動線を優先すること」
この記事では、僕の体験をもとに、沖縄で家を探すときに知っておきたい現実と選び方を整理します。


1. 家探しの現実:まずは“物件数の少なさ”を知る

沖縄の賃貸市場は、全国的に見ても独特です。
理由はシンプルで、「賃貸より持ち家文化が強い」ため、そもそも流通している物件数が少ないのです。

特に人気エリア(北谷・読谷・浦添)は、いい物件が出てもすぐ決まります。
東京のように「内見してから検討」では遅い。
気に入ったら即決が基本です。

加えて、内地の大手不動産ポータル(SUUMO・HOME’S)には情報が載っていないことも多く、
「うちなーらいふ」や「athome沖縄」などの地域ポータルを使うのが実用的です。

💡 ワンポイント
・「海が見える」「新築」「ペット可」を同時に求めると99%見つかりません。
・条件を絞りすぎず、“住める場所を広く探す”姿勢が大切。

👉 関連記事:沖縄移住の始め方完全ガイド


2. 沖縄の家賃相場とエリア感覚

実際の家賃相場は下記のような感覚です。

エリア1LDK相場2LDK相場特徴
那覇・浦添7〜9万円9〜12万円便利・車不要・家賃高め
沖縄市・うるま5〜7万円6〜8万円コスパ良・車必須・実用的
北谷7〜9万円8〜10万円外国人多・海沿い・人気高
読谷6〜8万円8〜10万円自然と便利のバランス・静か
名護・今帰仁5〜7万円6〜8万円自然豊か・長距離移動前提

僕が今住んでいるのは読谷の2LDKで家賃7万円。
築浅で風通しも良く、海まで車で10分。
ただ、スーパーや病院まで車が必須。
「徒歩圏で完結」は諦めるのが現実的です。

👉 関連記事:移住に向いているエリア比較(那覇・読谷・北谷など)


3. 湿気・台風・塩害──沖縄の“家のクセ”を知る

沖縄の家は、鉄筋コンクリート造が主流。
湿気がこもりやすく、冬でも除湿が欠かせません。

  • 除湿機は年中稼働(電気代:月3,000〜4,000円アップ)
  • 結露対策でサーキュレーター設置が必須
  • ベランダに家電を置くと塩害で錆びやすい

また、台風のときはシャッターを閉めるのが基本。
ベランダに物を置かない、停電対策のモバイルバッテリーや蓄電池を準備しておくことも大切です。

🌪 MEMO:沖縄の家あるある
・窓を開けるとすぐ砂が入る
・北向きの部屋は乾かない
・外壁のコンクリートが黒ずむのは“普通”


4. 内見時にチェックすべきポイント

写真だけでは分からない“沖縄ならではのチェック項目”があります。

  • 風通しと日当たり:湿気対策に重要
  • 近隣の駐車場状況:1台付きは必須。2台目確保も確認
  • ネット回線の有無:「auひかりちゅら」対応物件が安定
  • 近隣のスーパー・保育園までの距離:Googleマップで実測を
  • 防音性:RC造でも音漏れはあるので確認を

僕は一度「見晴らし最高・家賃安い」物件に惹かれて契約しましたが、
風が強く、ベランダに洗濯物が干せず、除湿機を回しっぱなし。
結果、電気代が跳ね上がりました。
立地よりも、湿気・風・車動線のほうが長期的には重要です。


5. 家探しのタイミングと動き方

沖縄は転勤シーズン(3〜4月)に賃貸の動きが集中します。
人気物件は1週間以内に決まることも珍しくありません。

  • 本格的に探すのは1〜2ヶ月前から
  • 不動産屋に「移住予定日」を明確に伝える
  • 住民票の移動や車庫証明のタイミングを計画的に

また、1年だけ住んで様子を見る「お試し移住」の場合は、
家具家電付き物件やマンスリー物件を検討するのもあり。
初期費用を10〜15万円ほど抑えられます。

👉 関連記事:沖縄の生活費リアルデータまとめ


6. 地域別おすすめエリア(体験ベース)

🏙 那覇・浦添

生活インフラが整い、車なしでも生活可能。
渋滞がネックだが、病院・保育園・スーパーは徒歩圏。

🏘 沖縄市・うるま

家賃が安く、コスパ重視の人に最適。
観光客が少なく、ローカルな暮らしができる。

🌅 北谷

外国人が多く、英語環境や国際的な雰囲気が魅力。
夜もにぎやかでカフェ・レストランも充実。

🌾 読谷(筆者在住)

景色は最高、サンセットも見える。
ただしスーパーや保育園までは車必須。
暮らしに“ちょっとした不便”がある分、心の余裕がある。

🌿 名護・今帰仁

自然重視派には理想的。
生活コストは低いが、車での移動距離が長い。
仕事や子育てとの両立には計画性が必要。


まとめ:家は“暮らしの速度”で選ぶ

沖縄で家を探すときに大切なのは、
「どんな生活をしたいか」よりも「どんな生活を続けたいか」。

景色・便利さ・家賃──
どれを優先するかで、沖縄での暮らし方はまったく変わります。

僕にとっての正解は、“景色と不便さのバランス”。
夕方、子どもとサンセットを見に行くために車を出す。
そんなリズムが、今の暮らしにはちょうどいい。

🏡 沖縄での家探しは「理想」ではなく「続けられる現実」を選ぶこと。
それがこの島で暮らすいちばんのコツです。